Ryoma

彼女の人生は間違いじゃないのRyomaのレビュー・感想・評価

4.1
東日本大震災のその後、震災を経験した福島に住む人々の生活や心情に迫った作品。
震災から十年超経ってもなお、仮設住宅は改めて残存しているんだと、そして、家族・恋人・友人などの大切な人を失った傷は癒えずその喪失感は想像しようもないくらいに計り知れなくどんな言葉や表現も陳腐に聞こえてしまうに違いないなと思った。けれども、たとえ偽善者と思われたとしても、同じ日本🇯🇵という国の国民として、少しでも現地の人の気持ちや状況を解ろうとすることはひとつの義務のようなものなのかもしれないなとも感じた。
やりたくない職業に就いたり、様々な形で家族がばらばらになったり、ひとつの震災により今更ながらこれほどにも莫大な影響を与え爪痕を残したのかとわずかながら自分なりに感じた。
そして、今ある生活もいつ、どこで失われてしまうのか誰にも分からない訳で、そんな“今“ある生活・命をありきたりだけど大切にしなければと強く思った。
Ryoma

Ryoma