コーディー

あゝ、荒野 後篇のコーディーのレビュー・感想・評価

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)
4.2
壮絶でした!
新次と健二は出会うべくして出会い、傷だらけの2人を結びつけたのがたまたまボクシングやっただけなのかもね。両者の間にある世界にはもう他の誰も介在できない程の怒りや哀しみ、孤独が渦巻いてて理屈では片付けられない域にある。もはや拳で語るしか方法がないんだな〜

前篇の150分が長〜い序章に過ぎなかったと思わせる2人の深〜い部分に迫る後篇。もう新次は修羅の如く沸々な怒りを解放していくし、対する健二も答えを求め彷徨う。どこにも繋がれない彼らの生き様はシンプルなどつき合いで予想外の重なりを生む。

前篇から比べると〝繋がり〟を軸に目まぐるしく状況が動くのでやや動かし過ぎな気もしたし、150分でも足りないほど詰まってたけどセリフじゃなく顔で語れる役者揃いの安定感はやっぱ強い!さらにボクシングシーンの熱は増すばかりで菅田将暉の気迫は異常wなんちゅう顔するんや〜〜の連続でホントに圧倒されました!
また練習以外モッサリしてたヤン・イクチュンがゴリゴリのインファイターとして戦車みたいな圧を出しまくる後篇はやっぱ5時間って長さが必要やな〜って思ったし、まるで違う目の鋭さやら、あの知ってるイクチュンや〜って鳥肌立ったね。あと山田裕貴のヒットマンもイイ!

昨日レイトショーでまあまあの眠気の中、観てきたけどこの映画ホントに眠くならないし上映中は目ぇカッチ〜ンでした。おかげで帰りフラフラでしたけどw
前後篇トータル5時間、長いけどずっと観てられる生くて硬派な男の生き様を堪能させてもらいました〜