1作目のヒットの背景には、『レット・イット・ゴー』 の「強く自分らしく生きていく」という楽曲およびミュージカルシーンの良さはもちろん。子供が歌えるという点も影響している。
また、『Do You Want Build A Snowman』ではアナとエルサの幼少期から成長過程を追って隔離された2人の孤独を、『For The First Time In Forever』では城を開いたときのアナとエルサ2人の気持ちの違いを非常にスマートに歌と映像で表現していた。
あと個人的には『とびら開けて』の口パク動画とか、なにかとネットでバズる要素があったためだと思う。
とは言いつつも、冒頭の『Some Thing Never Change』では1のエンディングからアレンデールがどのような変貌をしたのか、エルサやアナ、クリストフ達がどのように暮らしているのか、を見せてくれるので面白い。
『Into The Unkown』は
自分の能力の出生について未知の旅へ歩むのか？
それとも、このまま仲間たちと一緒に幸福な日々を過ごすのか？
歌と映像により、彼女の悩み・葛藤→決断へという心境の微妙な変化を見事に表現している。
更には、彼女の耳に届く謎の呼び声が、このミュージカルシーンが始まるまでは甲高くエルサの眠りを妨げる音だったのに対し、ミュージカルシーン後半ではエルサの決心がつくと同時に、その声は道標となり、エルサの歌に乗ったメロディとなっていた。
だけど、子供たちに歌いやすい歌かというとそうでもない。んで、その他のミュージカルシーンについては前作ほどのインパクトが無かったです。ある曲では話の流れが止まった気がしました。
ストーリーはというと、1では早々に姿を消した両親の話、さらにはその親世代の歴史を遡り、舞台もアレンデールと精霊たちの森、両国に跨り、なんだかRPGみたいなスケールの大きさでした。前作よりもだいぶアクティブになった印象でした。でも結局のところアナ雪はマイノリティの葛藤と家族愛がテーマですね。映像はさすがディズニーアニメーション、実写を超えるような美しさでした。
