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ボヘミアン・ラプソディのkogemarukiyominのレビュー・感想・評価

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)
4.3
Queenの楽曲を子供の頃CMで耳にした時、子供ながらに得体の知れないインパクトと中毒性に衝撃を受けた事をよく覚えている。
大人になりあれが伝説のバンドQueenの楽曲だったと知り、たった1枚のアルバムだったけど聴きたい衝動に駆られると引っ張り出して聴いていたなあ。

bohemian rhapsodyのレコーディング風景ではフレディがロジャーに「higher!」ってダメ出しするところがお気に入り。オペラパートは本当にあんな狭いパーテーションの中で録った声だった事に驚いた。
another one bites the dustが生まれるシーンは、元々好きで堪らないフレーズだけに何かが降りてきているようでゾクゾクした。

欲を言えば、メアリーに求婚するくだりとか別居後に隣に住む彼女に電話して部屋の照明をオンオフさせてそれを窓から眺めるくだり(そんなこと電話で要求されたら私なら一気に冷める)よりも曲作りのエピソードが多かったらなあ。bicycle raceとかkiller queenとか面白そう。

ライブエイドの再現シーンは、youtubeの映像と比較してみるとカメラアングルやグランドピアノの上のドリンクの配置まで細部にまでこだわっているし、とにかく役者さん達の演技力とパフォーマンスの熱量が凄まじくて圧巻だった。
実は2回鑑賞したけど、2回ともwe are the championsの終盤で込み上げるものを抑えきれなくなった。リアルタイムでQueenを聴いてきた人は私など比でないくらい胸熱だろう。
フレディは真のパフォーマーだった事と、Queenが偉大なバンドである事が再認識できる作品だった。