フリーソロというのは命綱も道具も一切使用せず岩を登る行為らしい。
アレックスオノルド氏は高さ1000メートル近くある岩でそんな無茶をするのだと…
最初は悪い冗談かと思った。
ボルタリングのように分かり易い凹凸もなければポップな色で誘導される事もない。
垂直もしくはそれ以上の角度、のっぺりとした箇所ばかりの岩肌の僅かな窪みに指や足を掛け全身を駆使して岩に張り付き上へ上へと向かう。
彼の生い立ち、脳内の様子、山以外での活動、彼女や撮影クルーとのやりとり、成功させる為の地道なトレーニングと実際登るコースを命綱付きで入念なシュミレーションを行う様子、フリーソロでの無茶振りが収められている。
命綱が無い＝死と向かい合わせ
危険な事は避けて生きている私から見たらやっぱり彼はどうかしてる。
でも、したい事して生き究極の幸福感を得る事や、努力によって強靭な肉体と精神力を身に付ける事は素晴らしい事だと思う。
高所で繰り広げられる恐ろしい行為を直視できるか分からなかったけど、結局、手に汗握る事すら忘れて凝視していた。
大きなスクリーンで観れて良かったと思えたのが自分でも意外だった。
