「”神様”も”皇帝”も俺のもの」
サッカー不毛の地アメリカで70年代に突如ビッグバンと共に誕生した「銀河系」。
ペレ、ベッケンバウアーが共存できるかは置いといてこのチームはヨダレモノ。
”ベルファストボーイ”、”ジーザス”、”もう一人のヨハン”も同じチームで見てみたかった。
サッカーに取り憑かれたワーナーコミュニケーションズ会長スティーブ・ロスが作り上げたドリームチーム、ニューヨーク・コスモスの誕生から死までを描くドキュメンタリー。
当時からアメリカはアメフトとベースボールの国。サッカーも有るにはあるがアマチュアレベル。そんなところにペレを連れてくるって発想が、金魚鉢にジョーズを連れてくるみたいです。
ペレ獲得のオペレーションに国際社会にバランスをもたらした男、キッシンジャーが絡んでるのが面白い。ペレすら知名度の低いアメリカにあって、その重要性が測れるところはすごい。
どうしても残念なのはペレ自身のインタビュー取れなかったこと。マスコットの中の人にまでインタビューしたのになー。
約30年前に現れた、溢れる夢と現代サッカーを先取りした様な「投資」の両側面でできたリアルウイイレなチームの映画。