チョマサ

リュミエール!のチョマサのレビュー・感想・評価

リュミエール!(2016年製作の映画)
-
3/2

サイレント映画を何十本もレイトで見るとか、絶対に寝るよなーとか考えてたけど、ナレーションがおもしろくて意外と楽しめた。勉強にもなったし、ときどき現代の映画と強引につなげるところがツッコみどころでおもしろかった。

日常をそのままとったわけではなく演出が入っていたことや、フィルムが摩耗するから人気の題材は何本も撮られたことは、ドキュメンタリーは初めからやらせがあったことや、リメイクはこの時代からあったことなんかが勉強になった。

リュミエール兄弟の背景、当時の印象派の絵画から映画と絵画に関連があることと写真家の側面から、彼らを映画作家としてみてることも、最初に映画を作ったからというだけで評価してるわけじゃないのがわかった。

こうして見ると撮りかたもそうだけど、今の携帯で動画を撮ってるのとあんまり変わらない。当時の人や風景や建物が見られるだけでも見所になる映像だった。

この映画の監督とスコセッシもそうだけど、映画そのものが好きな人たちがいることはなんか感心させられた。スコセッシはフィルムの修復に力を入れてるから、子どもの頃に見た映画が好きなだけかと思ったけど、この次元で映画が好きなんだな。
チョマサ

チョマサ