ちはやふる ー結びーのメランクさんのネタバレレビュー・内容・結末

まさかあの運命線の話を再び繰り返すとは！
この三作で一番気になっちゃうのはやはり太一で、彼が迷いを振り切って勝負に臨むことに何よりも感動した。

またはじめはなんだこいつ？と思った周防さんが結果的によかった。
要はおれにはなかったものを目の前にしてんのにおめーは何してんの？ってことだと思うのだけど、その伝え方の不器用さとか太一との関係の結び方が本当によかった。

結局、コメディ部分へのイラつきはずっとあって、とくに今作もちはやはかわいいし太一はかっこいいけど、競技かるたのガチさにひいて新入生がみんな逃げちゃうという件、いらなくないか？
一作目からそりゃそうなるよねって全然共感できないんだけど。

それと、これは観ていて楽しくてワクワクする半面、ずっと思ってたのは「これ、本当に全部回収できるの？本当に終わるの？」ってこと。
案の定、しのぶちゃんとの対戦シーンはなく、しのぶちゃんは解説のみの出演。
今作では団体戦こそ重要だから仕方ないのはわかる！
でもせっかくのしのぶちゃんがこんな形で、しかも知らないところで千早に負けちゃってるってのはあまりにも切ない。

とはいえ、継承をきっちり描いた完結編として豊潤な作品でした。
三作通してものすごくキュンとするし、あのメインテーマ？あの音を聞くだけでまた見たくなる傑作だと思います。