Narmy

ちはやふる ー結びーのNarmyのレビュー・感想・評価

ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)
4.0
直前に上の句、下の句を再鑑賞したため、ちはやふるの世界にどっぷり浸かりながらの鑑賞(๑˃̵ᴗ˂̵)و

今作は、早い段階で恋愛が進展する。
百人一首の多くの詠は恋の詠なのだから、やっときたかという感じ。
千年前の歌会、それを彷彿とさせるストーリー展開。
形は違えど当時もキラキラな青春がきっとあったんだろうな。
それを31文字の詠に閉じ込め、そして千年の時を経る。
今作ではどのように受け継がれていくのか、その思いを登場人物達と共に感じていくことができた。

上の句から続く伏線があったり、先生方の言葉に感銘を受けたり、友情にウルウルきたり、そのへんはシリーズ通して全く変わらない。
きっと原作が素晴らしいんだろうけど、取ってつけたような感じにならず2時間という短い時間の中に自然な形で入れ込むのは流石。
また、太一のストーリーにみえるんだけど、そこはやっぱり千早のストーリーであるということ。
千早が周りに対してどのように思い向き合っているのか、そこの繋がりがこの作品のテーマにバッチリ沿っていてラストの盛り上がりを後押しする。

今作もしっかり百人一首に纏わるエピソードを絡めていて、それがいくつもの意味をなすラストは言葉では言えないくらいに感動した。
しかも、後に原作を読む楽しみも残しつつだからなお凄い。

正直、新しい登場人物が増えたことや時間が経ち過ぎていたこともあり、この作品に閉じ込めてしまうには多くのエピソードがあり過ぎて、1人1人のえがき方は浅くなっていたように思う。
でも31文字に閉じ込められた詠のように、この先も長く愛される作品になるなら、思いの全てを詰め込むというのもありなのかな♪
とは言っても、2時間があっという間に過ぎてしまい、瑞沢カルタ部をまだまだ観ていたい、そんな気持ちでいっぱいになった(*˘︶˘*).。.:*
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