『上の句』『下の句』がとても良かった。出演者が皆みずみずしくて、物語も定石を外さず、キッチリと盛り上げてくれた。なにより「百人一首」というカルタのルールを丁寧に教えてくれたし、おかげでワタシもカルタで子供の相手をさせられた。ただ、面白かった。
今回は往年の東宝映画のキャッチフレーズ「明るく楽しい東宝映画」そのものの、教科書のような作品に仕上がっており、前2作から引き続きの出演者たちの意気込みも伝わってくるようだった。これシリーズ化しても行けそう。
昔、映画好きの立川談志師匠がよく口にしていた「たまにはキャプラ」という言葉を思い出した。
『素晴らしき哉、人生！』とか『スミス都へ行く』などと比べるつもりはないが、理想に向かって突き進むサクセスストーリーがベースにあるからこそ、見えてくるものもある。
為せば成るが必要なときだってあるさ。
