がんちゃん

ニュー・ミュータントのがんちゃんのレビュー・感想・評価

ニュー・ミュータント(2020年製作の映画)
4.0
そういえば思春期ってみんなX-MENみたいなもんだよね。

好きな子の家の周辺を夜中に自転車でぐるぐる回ってみたり、宇宙について考え過ぎて戻ってこれなくなったり。なんだかよくわからないけれど自分が怖い。ラジオの帝王が命名した「中二病」という名の自意識過剰。

つまり「思春期=ミュータント=ホラー」の図式が成立する。それが本作。

5人の若きニューミュータントは全員、抑えきれないリビドーの象徴。能力はいまにも爆発しそうなモノばかり。(本当に爆発するやつが2人もいるのはさすがに草)

フレッシュなキャスティングも青春映画の魅力。窪田正孝に似た彼なんかいかにも中二病好みの闇属性。この感性って日米共通なの?

そしてアニャ・テイラー=ジョイ。課金でもしたのかってくらい反則的な強さをみせる。スタンドは1人1体にしてください。
いやぁ成長したなぁ…おじさん「スプリット」の頃から目をつけてたもんね。あ、もしかしてアイドルを応援するってこういうこと?20代はキンブラが好きだったのに30代で急にキンプリを追っかけだした妻の気持ちがわかり始めたマイレボリューション。

そんな個性的なティーンズを「治療」するレイエス先生の姿は、子どもを一律に製品化して社会に送り出そうとする学校教育そのものであった。

関連作品を予習する必要がなく、続き物でもないヒーロー映画、気楽でいいかも。
アメコミは好きだがちょっと最近「ユニバース疲れ」気味な人(私)にぴったり。
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