どうも。知らない間にカルト集団に入って抜けられなくなってしまうことってあるよね。え、ない?
・厳しい入団テストがある
・謎のルールで縛ってくる
・なにかと酒で酔わせてくる
・やたらと「家族」感を出してくる
ね?こういうサークルや会社はマジでどこにでもあるのよ。
さて、主人公のダニーはどこで選択を間違えたのだろう。
…いや。そもそも彼女が劇中、主体的に何かを決断したことなど1つもなかった。
全て周囲に流されるまま、受け身な人生を送ってきたように見える。
-------自分語りここから-------
思えば私が最初に入社した某学習塾もかなりカルティーな集団だった。
当時は就職氷河期と言われていたが(まぁ毎年言われているが)、私は就活を舐めていたため60社不採用。失意の6月にリ○ナビ経由で受け取ったDMに書かれていたのは「メンバー同士の仲が良い」「サークルのような雰囲気」「若いうちから責任者」といった愉快な謳い文句と採用情報。心が折れていた私は誘われるがまま応募、面接、内定。数回の内定社懇親会で同期の絆は厚く、既にカップルが生まれるほどだった。社内結婚が非常に多い職場だったことも付け加えておく。
モラトリアムはここまで。入社後は毎朝必ず企業理念を唱和し、マニュアル暗記とロープレなど過酷な研修の日々。数名を意図的に脱落させ、残ったメンバーで優秀な成績を残した者に役職が与えられていく。
-------自分語りここまで-------
そうだ。「ミッドサマー」の主人公はかつての私だ。
生殺与奪の権利を他人に握らせてしまったあなた自身の姿だ。
そういえば本作は「パラサイト」上映時の予告編で興味をもった人が結構多かった印象。
入り口で人を惹きつける魅力があるからこそ、カルトはカルトであり続けるのだろう。
お気をつけ〜。