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死霊館のシスターのrollinのレビュー・感想・評価

死霊館のシスター(2018年製作の映画)
4.0
実は死霊館シリーズが大好きな者です。

マイケル・ジャクソン(のスムース・クリミナル)、キルビルvol.2、そしてサイレントヒルへオマージュが捧げられた死霊館バース最新作。安心してください、今回もめっちゃ笑えてちゃんと怖かったよ!

今までのシリーズは舞台が徐々に怪異に染まっていくパターンやったけど、今回はもう初っ端からガンガン。その分脅かしに十分な時間を割いていてサプライズの幕の内弁当や。さらに本作はシリーズ最古の50年代、ルーマニアの修道院が舞台ということで、フィクション、ファンタジー感が強く、何なら中世ホラーのような趣もある。
意外にビビりな神父とバイトシスターとバカの三人からなる調査隊も良いバイブス出てたね。

さて肝心の恐怖演出について。
全方向からの脅かしに備え、あらゆるパターンを想定しているファンの裏をかこうとする努力は認める。
が、やはり修道院自体が最初からあまりに死霊館死霊館しすぎて、こっちも自動的にセンサーを張ってしまうのが本作のNUN点だったと思う。
例えるならセーブポイントのないサバイバルホラーゲームといった感じで、スカしや完全オフからの虚を突いた脅かしというものがあまり巧く機能していない印象。
カットも割りすぎで、“アナログな映像トリックこそが一番怖い”というシリーズの肝をもっと大事にして欲しかった。

ただ冒頭でも述べた通り、僕の大好きなキルビルvol.2の五点掌爆心拳や、スムース・クリミナル立ち、サイレントヒルのナース・ストリートを彷彿とさせる演出には大満足。シリーズ最長飛距離やないか?と思うくらいのぶっ飛びシーンもおもろかった。相変わらずタイトルデザインはシリーズ通して最高やし、今回はエンディング曲も良い。

そしてラスト。エンフィールド事件への繋がりはどうなるのん?と思っていたところへ最高のオチが来てお腹いっぱい。そう言えばそんなシーンあったわ!!

とにかくこれで因果の輪は繋がった訳やけど、まだまだ欲しがるゾ!
だって成長したリンダやウォーレン夫妻やモリス・グロスで『アナベンジャーズ』やって欲しいもんね!!٩( ᐛ )وマジでお願いします!!
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