トモ

今夜、ロマンス劇場でのトモのレビュー・感想・評価

今夜、ロマンス劇場で(2018年製作の映画)
4.6
今夜、ロマンス劇場で

今年公開の中でも楽しみにしていた作品です。

モノクロ映画のヒロインがスクリーンから現実世界(といっても1960年から始まる)に飛び出してくるSFラブストーリー。

序盤は比較的コメディ調で徐々にしっとりしてきます。

映画会社の助監督として働く牧野(坂口健太郎)は馴染みのロマンス劇場で見つけた埃をかぶった一本の古い映画をロマンス劇場館主(柄本明)に上映して欲しいと頼み毎日のように劇場に通ううちヒロイン美雪(綾瀬はるか)に恋をする

一方で美雪はスクリーンの中での日常に飽き、離れていく観客に寂しさを感じ外の色のある世界に行きたいと願う。

出会った2人の運命とそれぞれの思いを重ね下す選択は?

映画を含め作品好きな自分にとっては凄く響くものでした

公開時どんなに話題で人気であったとしてもいつかは色褪せ、忘れられてしまう

「映画は儚いもの」

作品の世界は続き、いつまでも人の心に生き続けるとは思っているけど、この作品を観るともっと作品一つ一つと向き合って大切にしたい気持ちが強くなります。

相手への思いが募り触れたくても触れられない2人…。

綾瀬はるかの劇場の大きなスクリーンに映る美しさ、もう溜め息です。

「僕の彼女はサイボーグ」「ひみつのアッコちゃん」で魅せた多彩なファッションに匹敵、それ以上の美しさ、かわいさでもうそれだけで何回も通いたい気分。

今日も前列で観ましたよ、笑。

坂口健太郎の空気感も良かったし北村一輝いちいち最高、笑。

「運命なんて飛び越えて、私はあなたに逢いにいく」

本当に素敵な映画だったし夢があるし忘れる事のない作品です。
トモ

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