評判の良い今作、家族揃って観てきました。
昭和35年 映画スタジオで働く助監督の青年(坂口健太郎)は、夜 映画劇場を貸し切り、人々に忘れ去られてしまった古いモノクロ映画を観る事を楽しみにしていた。
そんなある夜、劇場に突然の落雷が
停電してしまった場内に、青年が憧れていたそのモノクロ映画のヒロイン(綾瀬はるか)が現れて…
映画への愛と優しさがいっぱいに詰め込まれた作品でした。
細かい部分への突っ込みは、それこそヤボというものでしょう。
美しい色彩
哀愁溢れる音楽
優しい登場人物たち
そして、綾瀬はるかの瞳いっぱいの涙にトドメをさされてしまいました。
エンディングロール中、誰も席を立とうとしなかった場内
少しでもこの優しい映画に触れていたい、観客誰もがそんな瞬間を味わっていたのではないでしょうか
最高のデートムービー
傑作です。
余談ですが、この映画を見て2000年に閉館した「刈谷映画劇場」を思いだしました。
ここでは90年代に「タスマニア物語」「八月の狂詩曲」「紅の豚」「もののけ姫」「ミンボーの女」「いつかギラギラする日」「モスラ1〜3」「ポケモンシリーズ最初の3作」などを観ました。
とても古い映画館で、何故かスクリーンに一箇所キズが付いていたり、二階席に畳がひいてあったり、当時でも少しビックリする位の哀愁溢れ過ぎの映画館
ここで「七人の侍」や「東京物語」なんか観たらホント最高だろうなって思ってました(笑)
最後の上映はドラえもんの特別上映。その時の事を近所の床屋のおばさんに聞いた事があります。
すでに館主さんはその時重い病気だったそうですが、最終日に車椅子で観客に挨拶をされたそうです。
ぼどなく館主は亡くなられ、映画館も取り壊しとなり今はそこにマンションが建っています。
娘を連れて車でその映画館に行った時、中から出てきて車を駐車場に誘導してくれた館主さん。
今でも忘れてませんよ
想い出をありがとうございました。