エイデン

マッド・ダディのエイデンのレビュー・感想・評価

マッド・ダディ(2017年製作の映画)
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アメリカに住むライアン家は、ごく普通の平凡な家族
一家を支える父ブレント、専業主婦のケンダル、反抗期の長女カーリーと、幼さが残る弟ジョシュ
ブレントはジョシュに甘いものの、近所に住む青年デーモンと交際しているカーリーを快く思っていなかった
カーリーも父の頭の固さに辟易し、母ケンダルのお節介にもうんざりしていた
ある日 急遽ブレントの両親が夜にやって来ることになり、デーモンとデートに行く約束をしていたカーリーは反発する
学校へ送ってくれているケンダルの車内でも予定を巡って母娘は口論となってしまう
一方、仕事に出かけようとしていたブレントは、ジョシュがガレージの古い車で何かをしているのを見かけ叱責する
実は弱った動物を隠れて世話をしていただけだったが、それを知ったブレントは祖父に貰ったという車との思い出を語り、ジョシュを慰めるのだった
学校にカーリーを送り届けたケンダルは、その足でジムへと向かい、カーリーの友人ライリーの母親とエクササイズ後にお茶をしていた
会計をしようとしたケンダルは、財布に入れたはずのお金が無くなっていることに気が付くと、それは子どもが盗んだのだとライリーの母親に指摘される
するとケンダルは、臨月を迎えていた妹ジーニーから、いよいよ産気づいたとの電話を受け、病院へと向かうことに
その頃、学校へ着いたカーリーはライリーといつも通り連んでいたが、そこで誰も触っていないのにテレビやラジオが勝手に電源が入るという不思議な現象が起こっているのを見かける
その現象はあちこちで発生しており、ライアン家でも同じだった
それが起こった瞬間、ライアン家で娘リサと家政婦をしていた中国系のスンは、突如として様子がおかしくなり、リサに襲いかかり始める
血まみれになり命を落とすリサを見て、ジョシュは言葉を失うのだった
カーリーの学校では親達が集団で子どもを差し出すよう迫り、病院ではジーニーが産まれたばかりの我が子を手にかけようと暴れ始める
親が子を殺す異常行動が同時多発的に発生しようとしていた



ニコラス・ケイジ主演のスリラー映画

何故か親が我が子を殺したくて仕方なくなるという謎の事件が発生
特にマッドなのはダディだけじゃなく、マミィもマッドになって襲いかかる
ハード版オトナ帝国の逆襲

まあよくある不条理系スリラーなんだけど、根底にあるのは親子間の愛憎
反抗期経験者も多いと思うけど、まあ親の立場からしたらクソガキへの殺意に満ち満ちるところだろう
親は子に愛情を注ぐものだけど、近しい存在である分 嫌な部分も見えてくる
まあそんな禁忌の面を前面に押し出したスリラー
それを物語るラストはとても好き

難点としては時折差し込まれる過去話やジャンプカットの多用で、展開に混乱が生じやすい点かな
子殺しという映画でのタブーに触れてることもあってゴア描写も控えめだけど、親vs子どもの殺意ムンムンバトルは割と面白かった
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