わたP

マイティ・ソー バトルロイヤルのわたPのレビュー・感想・評価

5.0
この映画を一言で言うと、贅沢!色々贅沢!
シビルウォーに出れなかったチームのお祭りって感じで、シビルウォーはシリアスで切ない話だったのに対して、こっちはずっとギャグばっかりやってて、この路線、好き(ガーディアンズの二番煎じで何が悪い!)

しかしまあよくこんなに盛り込んだもので冒頭のドクターストレンジからスターウォーズ、ガーディアンズみたいなSFになってからのグラディエーターものになってベースには北欧神話って、どんな映画や。
これで2時間ちょっとってよくまとめたなあと思う、散らかってる感はあんま感じなかったよ。うん。

そして各キャラがいい。俺は好きな映画にすぐに全キャラが良いとか言うんだけど、だって良いんだもん!悪いかよ!
神様兄弟はもちろん、ヴァルキリーがサイコーにイカす。欲を言えばもっと酔っ払い感をずっと出してても良かったんじゃない?それだと締まらないかな。ヘラもあの髪の毛をぐいっーってやるのカッコいいし、ブルースの卑屈さが増してて最高だった。デス&トロイには笑いながら泣かされた、アツイ。あとコーグがいいキャラだなあ、誰がやってるのかなあと思ってたら監督だった。
それに浅野忠信がしっかり演技してて笑っちゃった。

音楽の話をすると、とにかく移民の歌がヤバい、イカす。アガる。語彙力が下がる。特に2回目の移民の歌のとこヤバい。ハゲる。ゴリ上がる。全員カッコいい。
ほんでちょっとダサめのピコピコ音が絶妙にレトロな雰囲気を出してて、すげえ金掛けてすげえ人いっぱい出てるのにちょっとB級感があるのもいい。そもそもヒーロー映画はある程度のB級感がいいのだ。

いやしかしタイカ・ワイティティに決まったって聞いた時、え、なんで?バンパイアのやつの人でしょ、ソー?思い切ったなって思ったけど、これが大成功で、今までのソーの映画ってどれもパッとしないんですよね。それを思い切り振り切ってSFとファンタジーの映画にしたのがバッチリで、ソーの持ってるあり得なさを上手く消してたと思う。どうしても地球に来たりするとあり得なさが浮いててキツかったのを方向性ハッキリさせたのが良かったんだと思う。
そう思う。

ただまあもう全く一見さんには入れない世界になってて、今回のだとエイジオブウルトロンは必須だし、ハルクがどういうやつか知っとかないといけないし、ロキがどういうやつかも知っとかないといけないから、いきなり見るのは難しいかもしれない。あとコミック版のプレリュードってもう出てます?ビレバン行ったけど置いてなかったよ。あれがないとお父さんの話とかロキの話とか補完出来ないようになってるのはちょっと困るぞ。
でもまあいいんです、ちらったザンダーの名前出たのはガーディアンズファンとして嬉しかったし、デンデデ デデッデ デンデデ デデッデ アアアーーーーーアー!がカッコよすぎるので満点出します。
ほんとマーベルずっとこのクオリティで続けてて凄すぎる。
わたP

わたP