てるる

バーフバリ 王の凱旋のてるるのレビュー・感想・評価

バーフバリ 王の凱旋(2017年製作の映画)
3.0
軒並み絶賛の嵐の中書きづらいけど、ちょっと…いやかなり期待外れだったかな。

酷評しまくるのでバーフバリマンセーな方はスルーして下さい。




そもそも前回に引き続き親バーフバリの話に時間割きすぎ。
それだけ時間かけた割に、本来応援すべき人々の行動が自業自得すぎて唖然。

親バーフバリの話って既に結末がある程度わかってるので、如何に上手くそこに繋げていくかで感情移入度が違ってくると思う。
例えば大きな時代のうねりに巻き込まれて個人レベルの力ではどうしようも無い状況だったり、そうなっちゃうのも当然だよねレベルの不可抗力だったり。
でもこれは個々人のちょっとした言動でどうにかなったんじゃ?と思わずにはいられない。

親バーフバリさんって体力だけじゃなくて知恵もある設定でしたよね?
それなのに結構バカなことしてませんでした?
百歩譲って妻となるデーヴァセーナを射止めるため、守るためだったとしても、もっと違うやり方あったでしょ?

そしてデーヴァセーナのサゲマンぶりが凄まじい。
いくらなんでも言い方ってもんがあるでしょうに…しかも相手は年齢的にも身分的にも上の人ですよ?
この人の暴言の数々でバーフバリが窮地に陥ってますからね。
あんたの言動一つで国が一つ滅びかねないんだよ?
もう少し後先考えて物申すべきでしょうが…。

そして母親シヴァガミも聡明な人のはずが急にどうした?ってくらい愚かな決定をくだしまくり。
一応理由付けはされてるけど、あまりしっくりこないんだよな。

もちろん人間だから誰しもが間違いを犯すんだろうけど、前作と比べてあまりにもバーフバリとシヴァガミの変わりようについてけない。

本当に不憫なのはカッタッパとデーヴァセーナの従兄だよな。
個人的に従兄が覚醒するシーンめっちゃ好き。
あと良かったのはバーフバリ&カッタッパVS盗賊どものシーン。
バーフバリとデーヴァセーナが弓で初めての共同作業バトルするシーン。
あの重なり合い方カッコ良すぎ!
それとラストの鎖ぐるぐるパンチで一騎打ちするところぐらいかな。

そして過去話に時間かけすぎて、子バーフバリ軍VSバラーラデーヴァ軍の話は正味30分無いくらい。

前作みたく少数が知恵と勇気を振り絞って大軍に打ち勝つみたいなバトルを期待したのに、時間無いからかほぼ力技で無理矢理感が凄い。
またもや三國志ばりの大戦が大画面で観られる!とか勝手に期待したのが悪かったのかね。

中盤で船の上で歌ったり、空飛んだりする時間あるならラストの決戦に力入れろよ!と思わずにはいられなかった。
こういう歴史スペクタクルに歌やダンスは邪魔だなって改めて思いました。
あと無駄にスローモーション使い過ぎ。
効果的に使えばカッコ良いけど、多用しすぎてただただウザい。

インド映画ってツッコミどころを楽しむっていうのが正しい鑑賞方法なんだろうけど、そのツッコミどころすら楽しめないくらいだった…。

ただ、観た状況も悪くて、実は名古屋へ旅行でバスまでに時間あるなと思って観に行ったら最終の時間にかなりギリギリになっちゃって焦って集中出来なかったってのもある。
そこは反省…
てるる

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