TAK44マグナム

ゲーム・ナイトのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

ゲーム・ナイト(2018年製作の映画)
4.5
では問題です。
ハルク役といったら誰?


これは面白〜い!
リアル推理ゲームだと思っていたら現実の誘拐事件だった?!
・・・という感じの傑作コメディです。
ゲームなら何でも大好きな夫婦役にジェイソン・ベイトマンとレイチェル・マクアダムス。
とにかくレイチェル・マクアダムスが全編通してずっとキュートな魅力をふりまくものだから、それだけでも楽しい♪
この、パックマンを寝ずにプレイしたり、友人たちを招いてはモノポリーやジェンガに興じるのが何よりもハッピーだというマックスとアニー夫妻の他の登場人物も皆んなキャラが立ってて最高です。
知性に乏しくてセコいライアンや、奥さんの過去のベッドの相手がずっと気になり続けるケビン、そして何と言っても怪しい隣人のゲイリーが最高ですよ!
警官なんですけれど、自宅でも制服のまんまいたり、その言動もおかしい。
だけど後半、彼には思わぬ出番がやってくるのでした。


お互いがゲーム好きで気が合ったマックスとアニーはやがて結婚。子供ができないのが悩みだったが、週末の夜には友人たちを自宅に招いてのゲーム大会を開き、人生をエンジョイしていた。
隣人の警察官ゲイリーを仲間はずれにしつつ、今宵もゲームで楽しい時間を過ごしていたが、そこへマックスの兄であるブルックスが派手な車で現れる。
投資家になって稼いでいるブルックスは、マックスにとってコンプレックスの原因でもあった。
帰り際、ブルックスは次のゲームナイトは自分の豪邸で開こうと提案する。
次の週末、今度はブルックスの家に集まると、彼は「今夜は忘れられない夜になるぞ」と宣言。
プレイするゲームは、誰かが誘拐され、それを救出するリアル推理ゲームだと明かす。
優勝者に与えられる賞品は、なんとブルックスの車であり、マックスが憧れてきたコルベットだと言う。
俄然やる気になったマックスたち。
そこへ誰かの訪問を告げるチャイムの音が鳴った。
それは、波乱万丈な一夜の始まりの合図であった・・・!


こういったスタイルのコメディはそこまで新味は無いですし、かなり御都合主義な展開も目につくのですが、そこは割り切って楽しんだもの勝ちな映画だと思います。
生々しいヴァイオレントな内容というわけではないので、軽くお茶でもしながら肩肘張らずに鑑賞するのが吉でしょう。
けっこう予想外の方向へ話が転がってゆき、各キャラクターが存分に魅力を発揮してくれるので、それだけで充分満足できる出来ばえ。過度な期待は厳禁ですが、非常によくまとまっているし、何よりダラダラしないテンポの良さが快いです。
二転三転の末に、最後は少しだけ派手目なアクションも味わえてお得感もあり。
それに免じて、シナリオ上の雑な部分は笑って許してあげましょう(苦笑)。

そして、本作最大の武器は何といっても「映画ネタ」!
映画好きなら誰もがニヤニヤできる場面がてんこ盛りです。
人物を当てる連想ゲームでは「ジェラシックパークの子供嫌いと言えば?」なんて問題が出たり、レイチェル・マクアダムスが調子にのってパルプフィクションの台詞を真似る酒場の場面なんて最高じゃないですか!
消火器持たせたら天下一品だし、いやはや、こんな奥さんが欲しくなりますよ。

ギャグのキレも悪くありません。
個人的には、デンゼル・ワシントン?のドヤ顔やベルトコンベアのコントが特に面白かったかな。
マックスの負傷を治そうとアニーが奮闘する場面も愉快でした。

決してビッグなタイトルというわけではありませんが、忘れた頃にリピートしても、また楽しめそうです。
スーパーカー好きとしては、やたらとランボルギーニが登場するのも目の保養になりました。


あ、そうそう。
冒頭のあるカットで、重大なヒントがあからさまに提示されますよ(苦笑)!
ゲームが題材なだけに、そんなゲームっぽく洒落たお遊びも隠されていたりして、他にも何かないか探してみたくなりますね。
映像も凝っていて、遠景になると住宅地や街がミニチュアになるんです。車がまるでゲームのコマみたいに見える演出なのかな?

話の整合性がどうしても気になったり、細かい粗に目くじらをたてがちな方には向きませんが、一生懸命に遊ぶ大人が眩しく思える、そんな方にオススメさせて頂きます♪
きっと、ゲームナイトを過ごしたくなりますよ。

enjoy the game.....?


NETFLIXにて