なお

L.A.コールドケースのなおのレビュー・感想・評価

L.A.コールドケース(2018年製作の映画)
3.0
"ジャーナリズム"

渋谷で午前中だけ用事があり、この用事だけ済まして帰るのももったいないなぁ、映画1本くらい見て帰るか、と思い立ちこちらを鑑賞。

何も前情報を入れず、ほぼタイトルとキャストだけで作品を決めるという久しぶりの鑑賞スタイル。

✏️偉大なラッパーたち
ヒップホップ史にその名を残す、90年代を代表する伝説級のラッパー、ノトーリアス・B.I.Gと2パック。
今もなお未解決である二人の暗殺事件の真相を巡る、元刑事のラッセル・プール(ジョニー・デップ)と、ジャーナリストのジャクソン(フォレスト・ウィテカー)の活躍を描いた伝記的作品。

まず、この決して高いとは言えない評価となってしまった第一の理由を述べると、自分の90年代ヒップホップ文化に対する知識と勉強不足。
当然、ノトーリアス・B.I.Gも2パックも名前ぐらいは知っていて、二人ともほぼ同時期に何者からかの凶弾に倒れたことも知っている。
(都市伝説的に囁かれる、2パックは実はまだ生きている説とかも)

恐らくだけど、この二人の死をリアルタイムのニュースで知った方や、ヒップホップ文化や90年代のブラック・カルチャーが好きだ、という人と、そうでない人が見たのではかなり評価が分かれると思う。

ぶっちゃけ、元刑事とジャーナリストの二人がお届けする、史実を元にしたドラマ的作品としては退屈な印象。
ランチ直後の鑑賞ということもあったが、睡魔と戦う時間帯が2回もあったのは自分史上初の体験。

鑑賞前にもっと、二人の死にまつわるエピソードや、その裏で活動していたプール刑事とジャクソンの存在を知っていれば、もっと本作を楽しめたのではないかなぁ、と少し後悔。

✏️Black & White
偉大な二人のラッパーの死の真相を巡る男たちの物語がメインテーマでありつつ、今もなお根深く残る「黒人と白人」の人種問題も本作では取り扱う。

白人警官が黒人を一方的に暴行---って、たしかちょっと前にも結構なニュースになってたよな、と思い出した。
日本にずっと住んでいると「映画の世界の出来事」でしかないけど、海の向こうの人からすればそれがリアルで、もうある種の日常なんだろうな…と。

有色人種が、現代よりも酷い扱いを受けていた時代から時は流れた。
「肌の色が違う」なんて、そんな理由で言われなき迫害を受けたり差別を受ける時代に終わりは来るのかな…
本作を見て、そんな取りとめのないことを考えたりもした。

☑️まとめ
自分もそんなに詳しくはないけど、在宅勤務中のBGMとして利用したり、スマホのプレイリストに入れるくらいにはヒップホップが好きだ。

ノトーリアス・B.I.Gや2パックのような偉大過ぎる人物たちの裏に隠れがちだけど、プール刑事やジャクソンのような「裏方」がいたからこそ、現代に受け継がれるヒップホップ文化が醸成されてきたのかな…

とりあえず、ノトーリアス・B.I.Gと2パックの楽曲はこれから履修していこうと思います。

🎬2022年鑑賞数:87(37)
※カッコ内は劇場鑑賞数
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