今回のオゾンはちょっといつもとチガウヨ!
ポランスキーの嫌な感じと「ポゼッション」のグロさを足した感じ。
はっきり言います。
血とかグロいのダメな人はちょっとダメなシーンあります。
あと、私、医療関係の仕事してるので見慣れてるのですが、普通の人はあまり見ることのないものも見せられるので、オエッてなる人もいるかもしれない・・・。
そして聞いてください!
京都でもオンタイムでかかったの〜キラキラ
これは本当に稀なんですのよ!!
もちろんオゾンの新作、としか認識していない私はタイトルは言えないので、前の方が仰ったのを「同じものを」と言いましたw
おもしろそう!な映画を作り、実際見てみると・・・おもしろい、でおなじみのフランソワ・オゾン。
特にここ何作かはおっもしろい映画を撮りますよね〜ほんと見てよかった!感がハンパない。
今作はエロティック・スリラーというジャンルなんですね。
だからSEXシーンがあんなに多いのか、フランス映画だから、ってのはバイアスかかりすぎですねw
今回はですね、母に愛されず、ストレスから腹痛を抱えた(実はここにこの映画の映画的矛盾がある)美しく若い女性クロエが、精神分析医に会いに行き、その精神分析医と恋に落ちちゃう、という話。
同棲し始めてすぐ、同じ顔の男を目撃し、こっそり訊ねて行くと恋人の双子の兄と名乗り、同じ精神分析医(数分で150€も取るんですよ?!?!?!)としてクロエの内面を危険な方法で探り出す・・・。
このクロエがちょっとした妄想ちっくなことを口にします。
そしてずっとお腹いてえ、っつって泣いたり精神的に不安定な上、超優しいが、隠し事をしている恋人に不信感を抱いていたり、恋人と同じ顔なのに性格が真逆の男との間でウロウロするので、典型的な「信用できない語り手」。
予告見たら、双子って書いてあるねw
最初は同一人物なんじゃ・・・とか色々考えちゃいましたよ。
その深読み完全にいらなかったw
そしてこの双子の恋人役のジェレミー・レニエがまたいい男なんだ!
ダルデンヌ兄弟とかアサイヤスとかに出てる人なんだね・・・言われてみれば見たことあるような、ないようなw
途中で妄想や夢で混乱したり、あわよくば恋人なのか、その兄貴の方なのか、まで混乱してくるクロエ・・・。
なので深読みしがちですが、そこまで深読みするほどのものではなく、双子、というポイントを常に意識しながら見ると、ラストのアレ、とかサイコーにやな感じ且つ、ブラボーな着地だと思いますw
てか、そんなことあるんやね・・・。
カメラワークが特にザ・オゾン。
パリでの2人のアパートも素敵です。
新
日本語字幕:松浦 美奈