たけひろ

ビューティフル・デイのたけひろのレビュー・感想・評価

ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)
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断片的なフラッシュバックから、ホアキン・フェニックス演じるジョーのトラウマを想像した。

その具体的な内容は明かされないので、こちらが勝手に想像するしかないが、ビニール袋の描写から、自殺願望があることが伺える。

父親からのDV。

戦争。

救えなかった女性たち。

「現代のタクシードライバー」といった評価もあるようで、そちらからの影響も確かに見受けられるが、他者を救うことによるトラウマからの救済、といった「マッドマックス」にも通ずるテーマを感じた。

ストーリーテリングにおける抽象性が高く、誘拐された少女ニーナを救出するといったクライマックスでも、観客にカタルシスは与えられなかった。

が、朝食での会話に、希望を感じた。

彼女を救うことによって、ジョーは救われたのだろうか。
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