このレビューはネタバレを含みます
もう予告の段階で辛い。
離婚協議中の夫婦の話。
お互い別のパートナー既にアリ、しかも父親側の若い愛人のお腹の中に赤ちゃんも。
母親側は年上の金銭的に豊かそうな相手。
だから、早く離婚したい訳ですよ、そこで一人息子をどちらが引き取るかで揉めてる…よくある親権を巡ってでは無く、どちらも引き取りたくないって事で。
その喧嘩を息子が声を押し殺し肩を震わせ泣きながら盗み聞いてる。
もう、このシーンだけで観てるこちらも辛い。
翌朝も涙目になりながら朝食摂ってる息子の様子を気にもしない母親。
息子が居なくなって2日目で学校の連絡で気がつく有様。
そこから、捜索が始まる。
ロシアだと事件性がないと真剣に捜索してくれないらしく(日本もそう?でも、子供が居なくなったら流石に探すよね)
そういう場合は市民ボランティアの手を借りるらしい。
そのボランティアが凄い。
ボランティアと言っても組織だって行われていて警察より頼りになりそう。
手がかりも無く、母親は何を聞いても『だと思う』ばかりでボランティアの人も呆れてる(それでも、ちゃんと探してくれるよ〕
とにかく、愛が全く感じられない。
自分のことばかり、両親ともに。
母親は周りを責めて、自分が一番可哀想なタイプ。今の相手に『息子が生まれてゾッとした』とかピロートークでする話か?
お前にゾッとするよ!
父親も一見優しそうだけど、自分にしか興味ないだけ。自分に不利益ならなければ周りのことはどうでも良い様子。
結局、息子は今も見つからない。
観てる私たちの前からも姿を消したまま。
現在の2人は、それぞれのパートナーと新しい暮らしをしているけど、幸せそうには見えない。
父親は新しい赤ちゃんにも興味なし、同じことが繰り返される。
消えた息子が何処かで幸せになっていて欲しいと思う、そうであって欲しいと願わずにはいられない。
あの両親は地獄に堕ちろ💢