たけひろ

ラブレスのたけひろのレビュー・感想・評価

ラブレス(2017年製作の映画)
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監督の思惑通りなのかもしれないが、ラブレスな両親、ヒステリックばばあ、塩対応の警察に苛々。

全員を正座させて説教してやりたい。

あまりの不快さと嫌悪感に序盤で観るのをやめたくなったけれど、プロフェッショナルなボランティア捜索隊の登場により、かろうじて踏みとどまることができた。

プロフェッショナルなボランティア、という言葉には語弊があるが、彼らの献身的で的確な仕事振りには大いに感心。

とにかく、アレクセイが不憫でたまらなくなる。

そして結果的には、最後まで見届けるべき映画だった。

クライマックスにおける解釈の可能性はふたつあり、エンドロールの流れる中で大いに悩んだが、より残酷で、より罪深く、より愛の無い解釈を私は選択した。

以下は、私の解釈について。

遺体安置所での、泣き乱れながらの母親の言葉は、罪悪感から逃れる為の、現実逃避と責任転嫁。

あの遺体はきっと、アレクセイ。

底冷えするような、荒涼たる気持ちになる。
たけひろ

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