サラ・ジェニングスはチャーチル元首相の直系の先祖で、故ダイアナ妃(スペンサー家)の祖先の一人でもある。
実際のサラは、アン王女に10代の頃からずっと仕えていて、侍女というよりはもう親友。
しかし、夫とずっとラブラブだったサラは、夫の為にホイッグ党贔屓で、トーリー党支持のアン女王とは政治的に離れていく。
その後、空気を読めない強気のサラは、アン王女に対して威圧的に政治に口を出し続け、
止めは、アン王女の夫ジョージ公が亡くなった時に、女王の気持ちを考えずに政治的行動を行った鈍感さから、完全に女王に疎まれる事になったらしい。
この作品では、アビゲイルは貴族復帰の為に躍起になっていたが、
実際のアビゲイルは、女王陛下の気持ちに寄りそう本当に優しい性格の人だったらしい。
その証拠に彼女はアン王女が亡くなったら、すぐ仕事を辞め、王宮から去っている。
一方サラは、次のハノーバー王家にも食い込み、政治に口出しできる立場ではないけれど、
王家と親しくして、王宮にもよく遊びに来て、83歳まで長生きしたそうですよ。
人物は実在する人ばかり出ているから、それを面白く料理できていたと思いました。