女王陛下のお気に入りのNのレビュー・感想・評価

哀れなるものたちを観た後だったので映像などには関連性を感じましたが、描いていることは依存、嘘、絶望。という黒めなテーマでロブスターを撮った監督だなぁという印象。

真実を言うことこそが愛であると思いますが、”嘘”の魅惑は強いのだと感じさせます。自分の欲しい言葉をくれる人間に心奪われてしまう弱さ。
アンとアビゲイルの関係性は完全に依存だと思うけれど、その関係性に惹かれてしまう気持ちもわからなくはない。
国を動かしていくのが全て女達という点は哀れなるものたちに通づるフェミニズム性を感じました。