ゴーペガ

女王陛下のお気に入りのゴーペガのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.5
2024年映画14本目。食わず嫌いしていたヨルゴス・ランティモス監督の映画を初鑑賞。ギリシャ出身の映画監督らしい。エマ・ストーンが好きなので、入りやすそうな本作から始めた。18世紀のイングランドが舞台。見始めて思ったのが、こんな話だとは思わなかった。没落貴族の娘の成り上がりの話だろうな、とは思っていたが想像のナナメ上を行く展開。アン女王をめぐるドロドロの人間関係。最近、小説を読んだり聞いたりすることが多いので、映画ならではの面白さを感じた。どういうことかと言うと、小説は主人公の心理描写がある。しかし、映画では必ずしも主人公が何を考えているかは判然としない。主人公の行動や表情で類推するしかないのである。特に本作の主人公の次に取る行動は予想がつかない。まぁ、それは、ヨルゴス・ランティモス監督の映画を初めて観るせいもあるけど。そう言う意味で面白く感じた。それにしても、人の底知れぬ悪意を感じる映画であった。
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