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デューン 砂の惑星PART2のゴーペガのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
3.8
2024年映画13本目。SF小説「デューン」を映画化した「デューン 砂の惑星」の続編。これで一応の完結である。とはいえ、原作は6巻以上もあり、これは1巻の映画化らしい。細部まで作り込まれた映像と美術が素晴らしく、本当に存在するかのよう。西暦10190年が舞台にしては、AIやコンピューターが登場しない。実は、人工知能の反乱を制圧した後の世界らしく、人類はAIやコンピューターを再び作らなくなった、とのこと。変わった設定だが面白い、と思った。巨大なサンドワームのビジュアルは、映画館の大画面に映える。家のテレビでは迫力が半減しそうなので、映画館向きの作品である。今回、特に感じたのは音楽の素晴らしさ。映画音楽をハンス・ジマーが担当していて、納得した。ハンス・ジマーの音楽が、この映画に説得力を与えている。中盤の「白と黒」の大群集の闘技場シーンがすごい迫力で、これだけでも観る価値がある。様々な勢力の権謀術数や勢力争いが描かれ、宗教における陶酔や多幸感が描かれているのが、私的に面白い、と思った。前日譚も映像化されるらしいので、楽しみである。続編もぜひ映像化してほしい。
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