Ditto

女王陛下のお気に入りのDittoのレビュー・感想・評価

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
4.0
『哀れなるものたち』からヨルゴス・ランティモス監督の作品を見返している。

上流から落ちた若い女性が自信の知恵と策略によって再び上流に返り咲こうとする話。『哀れなるものたち』よりストーリーはシンプルで分かりやすい。それ故に登場人物たちの心情や欲望がより浮き出てて見えた。描写にうそがないように見えるのは、人間の醜いところは徹底的に見せ、エロいものはエロく、グロいものはグロくしっかりと表現するからだ。
また18世紀イギリスという時代設定だが、良い意味でその時代らしくなく、まるで現代の人間模様をみている感覚になった。
社交ダンスパーティのダンスがあまりにモダン的で笑いどころだった。

親の前では見られない監督リストに載りはするが、見ない手はない
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