えーちゃん

女王陛下のお気に入りのえーちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

舞台が中世ヨーロッパで、綺麗なドレスや装飾が多く、登場人物も女性中心だったので、何となく女子向けの『マリーアントワネット』みたいな映画かな?と思い鑑賞。

確かに衣装は素敵だし、女優さん達もとても綺麗なんですが、サラッと下品なシーンがあり、殴ったり蹴ったり、引きずられたり…と全然豪華絢爛じゃない!笑
寧ろ、泥&ゲロ&おっぱいな世界でした。

てか、女王の寵愛って友情じゃなくて、そっちかい!笑

この映画では男性がとことん滑稽に描かれていて、笑えます。
特にアビゲイルの夫への対応がツボ。
いいぞ、もっとやれ!と思っちゃいます。
正に、男性なんて要らないと言う世界。

ラストシーンではサラのどんでん返しがあると思っていたので、え!?このまま終わるの!?と、少し物足りず…。

ラストシーンで、女王に足を揉むように命令され、髪を掴まれて、最初は嫌な顔をするアビゲイルが次第に自分はサラの代わりにはなれず、女王を掌で転がす事も政治を代行する事も出来ない。と悟り目が死んでいく表現が凄い。

サラを追放しても、自分の存在は兎達と同じで只、 女王の欲を満たす為の愛玩動物だったのだと気付いている様に思えた。

いくつか、??となるシーンもあり、女王に向けて書いたサラの手紙をアビゲイルが燃やす場面で、燃やした後、アビゲイルが涙を流すのですが、ここでの心情がイマイチ分かりませんでした…。

もしかして、アビゲイルは最初の方はサラを本当に慕っていたのかな?
サラに憧れ、サラになろうと色々悪事にも手を染めたけど、本当に自分はコレで良いのか…?と分からなくなったのかも?

深読みしすぎでしょうか…
ちょっと謎なので、誰か解説して欲しい。

アビゲイルが女中→女官になるまでは、ワクワクして、とても面白かったのですが鑑賞後は結構モヤっとしました。
動物好きとしては、ラストは兎がキューッと言ってて結構可哀想でした…。

ハムナプトラの印象が強いレイチェル・ワイズですが、本作ではめちゃくちゃカッコ良かった!
黒ドレス&黒眼帯があんなに似合うなんて…!!

装飾美術はとても満足!
フランスみたいな煌びやかな雰囲気はないですが、イギリスらしい厳かでゴシックな雰囲気がとても好みでした。

中々、好みが分かれそうな作品なので
友人や恋人と一緒に観に行くと気まずくなりそう。笑

レイトショーでこっそり1人で観る事をオススメします。