からあげ

女王陛下のお気に入りのからあげのネタバレレビュー・内容・結末

女王陛下のお気に入り(2018年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

原題「The Favourite」は
単なる“お気に入り”ではなく
“最愛の人”や”一番好きな人“と訳すそうで
「かけがえのない一番大事な人」といった
原題だと理解できた。

ヨルゴス作品は、ロブスター、聖なる鹿‥に
続き三作目となる。
前作と比べると、とても人間らしいというか
感情表現の不気味さや気持ち悪さが少なく感
じた。脚本が別の人物だったためでしょうか?
ヨルゴス監督脚本ではなかった。
しかし、ちゃんとヨルゴスさんらしさは健在
していた。

女王陛下のお気に入りになるための女同士の
戦いは冷酷な笑みの裏にあるのは、腹の中の
どす黒さ。
女同士だから、負けたくはない思いに駆られ、
本来の自分の性格も消え、つかみ取ろうと
もがく先にあるのは、間違った世界。

間違った世界から追放され、手にした平凡が
いちばん求めていた愛だと気付けた者が勝者
のような気がする。

女王にとって”かけがえのない一番大切な人“は
もう過去の人となってしまった。
女王になるには判断や賢さが足りない。
だから、サラが支え、傍にずっといた。
サラはあらゆる意味で解放されたように思えた。


エマ・ストーンの毒々しい演技は最高でした!
女王役のオリヴィア・コールマンの我儘女王
役にも脱帽です。とても良かったです。
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