nao22

ザ・スクエア 思いやりの聖域のnao22のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

トータル的には面白いです。

日頃、人が蓋をして見ないふりしてる、後ろめたい部分をチクチク刺激してきます。

アートとは?
わかったフリしてみんな、フムフムしてるけど、このハンドバッグを額縁に入れて展示したら、それはアートなのか?

面白がって見ているそれは、こちらにとってはアートまたはショーかもしれないけれど、パフォーマーとされているその人は、「演じて喜ばせたい」と思っている訳では無いかもしれない。

例えばオランウータンを演じきった彼は、リッチな美術関係者たちを喜ばせたくてオランウータンをやっているのではない。
オランウータンとして生きている。

でも、あの食事会で余興として呼ばれた時、どんな風にコミュニケーションをとって彼をあそこへ呼び、セッティングすることができたんだろう?

慈善とは?
家族とは?
教育とは?
仕事とは?

いかに人間は利己的なのか、というメッセージが強かったです。

日本でとはアート事情がまた違うし、物乞いやホームレスもあんなに堂々とできる国ではないから、日本人にとってはそこも衝撃だったな。

個人的には、主演のクレス・バングがセクシーでうっとりでした。
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