Taka

ミスター・ロンリーのTakaのネタバレレビュー・内容・結末

ミスター・ロンリー(2007年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

う~む、困ったな、これは…
オープニングは期待させてくれたし、雰囲気は好きなんだけどねぇ…

監督的には、いかにも現代的孤独な魂の話を、オシャレっぽい雰囲気と、不条理っぽいエピソードと、奥の深そうな台詞や歌詞と、綺麗な映像で、華麗に映像化して見せたつもりなのかも知れないね。

けど、
主人公の孤独の描き方も中途半端で独善的で視野が狭いし、折角の興味深い多数のキャラクタや起こった奇蹟が、殆ど意味をなさないのも辛い。

問題を提起するのも映画だろうし、
答えの一つを示すのも映画だろうし、
皆はどう思う?と問いかけるのも映画だろうが、
「自分はこんなに寂しいのに、皆んな判ってくれないし、世界の事ちゃんと考えてるの? …でも死ぬときゃ死ぬし、人生そんなもんだよね」
と、勝手に悩んで勝手に納得して勝手に勘違いして終わらせてしまっては、単なるオナニーというもの。

自分の事しか考えられない者が孤独に陥るのは当たり前だし、訳知り顔で突然訪れる悲劇を描いても、命をオモチャにしてるようにしか見えないのよね。
Taka

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