サトミン

バック・トゥ・ザ・フューチャーのサトミンのレビュー・感想・評価

4.9
人生オールタイムベストであり、自分の中で不動の殿堂入り作品。
映画館で、35年ぶりの再会を果たしました。
コロナ禍で新作が映画館で上映されず、おこぼれ的に上映。
長年生きていると、こんなこともあるのですねー。
娯楽映画としては、これ以上ない楽しさ、ワクワク感がすごい。
テンポも良く、ほぼ完ぺきに計算された脚本です。
ゼメキスさん、あっぱれ。
マイケルJフォックスが、細かいしぐさや動きが、意外とかっこよくて、惚れ惚れ。これ、再発見。
どなたかが、この映画の登場人物は、ドラえもんと同じと言っていて、そんな目線で観てしまったら、ふむふむ納得。
マーティーのお父さんジョージって、こんなにフニャフニャだったのか。まさに、のび太。
ロレインは、しずかちゃん。これまた、記憶が薄く、彼女の積極的さは、現代の母業とのギャップに笑えました。。。
リートンプソンの顔は、なぜか頭に残っていて、まさにBTTFの顔でもあるね。
もちろん、ビフは、ジャイアン。
スケボーでのカーチェイスや格闘シーンも、お決まりとはいえ、楽しい。
ジョージの必殺一撃に、おもわず涙が出てしまいましたー。
きめ細かい伏線も回収され、スッキリ。
スコアをどうつけるか悩みます。
35年前は、満点でしたが、今回は4.9とします。
マイナス0.1は、自分の人生が深くなりすぎて、娯楽だけでは満点が出せない。
社会的問題が作品に取り込まれて、満点とします。勝手な自分のルール(笑)
ネタバレは読まないほうが良いけど、トリビアは読んでおいたほうが楽しさが倍増するかも。
ということで、以下は、トリビアを抜粋。

脚本はコロンビア映画のために書かれたが没になり、次に持ち込まれたでは〝ディズニーでは、車の中で母親とキスするような不道徳な映画はダメ〞と拒否されてしまった。
現在、この映画の脚本は映画学校の教科書になるほど評価されているが、映画化が実現したのは、脚本が優れていたからではなく、ロバート・ゼメキスが「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」をヒットさせて監督として認められたから。
最初はタイムマシンは箱型で、冷蔵庫が想定されていたが、〝移動するものがいい〞というゼメキスのアイディアでデロリアンになった。
マーティ役は当初エリック・ストルツに決定して撮影を開始したが、5週間後、〝コメディには合わない〞という理由で降板させられてしまった(彼の出演シーンは映像ソフトの特典映像で見ることができる)。皮肉なことに、彼をスカウトしに向かった『ワイルドライフ』の現場で共演者だったリー・トンプソンが見出され、ロレイン役を得ている。
当時、TV「ファミリー・タイズ」の人気者だったマイケル・J・フォックス(もともと監督の第一希望だった)がマーティ役で参加するが、〝TVの撮影を優先すること〞という条件が付いていたため、TVの収録が終わる夕方以降しか彼の出演シーンの撮影はできなかった。
ジョニー・デップもマーティ役のオーディションを受けている。
撮影はほとんど深夜に行なわれた
マイケルは当時、朝8時半に起きて「ファミリー・タイズ」の撮影に行き、時から翌朝5時まで「BTTF」の撮影という超ハードスケジュールだった。そのため宣材用の写真を撮ることもできず、1作目の彼のポートレートは「ファミリー・タイズ」のものをパラマウントTVから借りて使っていた。
3作通じて、マーティは気絶から目覚める時には『ママ?』と言っている。その時、常に彼の傍にはリー・トンプソンがいる。
主題歌を歌うヒューイ・ルイスが冒頭のバンド・オーディションのシーンにカメオ出演している。
実際にバンド経験もあるマイケルだが、パーティの演奏シーンでは歌もギターも吹き替えられている。ただし、指の動きは正確である。
映画の中でネタにされているロナルド・レーガン大統領(当時)だが、官邸で映画を見て、自分の名前が出た場面を巻き戻させて見るほど気に入って、翌年には映画のセリフをスピーチで引用した。
マーティの下着にブランド名が入っていたことからロレインは彼の名を〝カルバン・クライン〞だと思い込むが、フランス版ではこの部分が〝ピエール・カルダン〞に、スペインでは〝リーヴァイ・ストラウス〞に変えられている。
母と息子の関係からシナリオは没になりかけた
クライマックスは核実験場で核爆発のエネルギーを利用して現代に戻る設定だったが、あまりに費用がかかりすぎるので現行のように変えられた。
1955年のヒルバレーの街並みはLAのユニバーサル・スタジオのバックロットに作られた。時計台のある建物はもともとそこにあったもので、上の時計付近のみが付け加えられた。文字盤の両サイドにある猫の彫刻が印象的だが、これは会社の倉庫に転がっていたもので、「キャットピープル」で使われたプロップの再利用。
ポスターの図柄は有名なアーティストのドルー・ストルーザンに依頼。1年前からデザインが何種類も作られたが最終的に決定したのは公開の2週間前だった(試写の評判が良かったことにより公開が前倒しされたため)。
サトミン

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