探偵業を営む男性アロイス。彼の趣味は、仕事で隠し撮りをした映像を見る事。父を亡くした彼は孤独な毎日を隠し撮りしたテープを見て過ごしていた。ある日、バスの中で居眠りをしてしまい、テープを何者かに奪われてしまう。テープを盗んだ犯人は、返してほしければ自分と「テレフォンウォーキング」をする事を要求してくる。
ただ深く、静かに、、人の孤独と妄想！それに向き合う物語。スイス映画。
奇妙な作品と聞いていたけれど、思いの他理解出来た様な気がする。表現は独特だし、起伏もなく、妄想と現実をリンクさせていくからぼーっとしていると置いていかれそうになる。序盤はミステリーの様な不穏感も漂うが、次第に恋愛を絡めた再起の物語なんだなと気付くことが出来た。じっとりとした雰囲気だが最後には少し温まれる。
