このレビューはネタバレを含みます
その当時一世を風靡した映画だったなー、懐かしい、やっと観る。
前半はブレンダのあまりの攻撃的な態度に嫌気がさして全部観ることできるのかと不安になったのだけれど。生活に疲れたり夫にうんざりしたりした女性がふたり、閉塞感漂う人もいない緑もない土地で出会う。貧困。小さすぎるコミュニティで生きてきた人達が異文化に出会う。存在することそのものを受け入れてくれる人がこの世にはいる。テーマはいくつもあれど、皆がヤスミンに惹かれて笑顔になっていくのをみているのは嬉しかった。
ハリウッド帰りの画家に全てを曝け出すまで心許すヤスミンにはドキドキ、絵はうんと可愛かった。ちょっとした描写が何かを啓示するようなアートの世界、作り手達の思いの丈を感じる。そして三つ編みのネイティブアメリカンの男性の素敵なこと。
何もない砂漠、幸せとはほど遠いような砂だらけの場所に惹きつけられるなんて人生わからないものだ。ヤスミンのそれまでの人生、どれほどのものだったのだろう。