気だるい名曲「コーリング・ユー」にのせて、砂漠の一軒家「バクダッド・カフェ」で起こる、女性同士の愛情物語。
基本、運命の人は初見相性が悪いほど、仲良くなれるのって不思議である。
神経を逆撫でする、無気力な夫。
遊び呆けて、言うこと聞かない娘。
泣き止まない孫。
届かないコーヒーマシン。
暇な店。汚いモーテル。
オマケに常にピッチの狂ったピアノの音。
どれもブレンダをイライラさせる。
その渇いた心を、徐々に潤すジャスミン。
観る者の心にも染み渡る。
少し出来過ぎ感あるが、素晴らしい。
ミニシアターでのロングランがわかる。
個人的には、同じ設定&キャストで、ミステリーが観たかった。それなら5点満点だっただろう。