このレビューはネタバレを含みます
✨2024年65本目✨
ジェヴェッタ・スティール「calling you」の神々しい感じと、カリフォルニアの砂漠地帯の暑さがマッチしていて、そこに存在する強烈で個性的なキャラクター達の不思議な交流が微笑ましく、まるで魔法にかけられたような時間でした。
観光に来たドイツ人ヤスミンの女性に対して、バグダッドカフェの女店主ブレンダが"なんやねんお前、冷やかしはやめてくれ"みたいな感じで出会って、そこから心打ち解けて愛情を深めていく様を描いている。
キャンピングカーで絵を描く男や、ブーメランずっとやってる若者など、メタファーがきっと込められているのでしょうが、みんな好きなことやって穏やかに過ごしているように見えます。自分もここに混ざりたいと思えるそんな安心感があります。
ヤスミンがなぜかマジックがすごくうまくて、バグダッドカフェが魔法をかけられたように大盛況になっていく様も微笑ましく、2人笑って歌って踊って楽しいラストシーンは印象的でした。
定期的に帰りたくなる実家のような作品です。