Amber

隠された時間のAmberのネタバレレビュー・内容・結末

隠された時間(2016年製作の映画)
4.9

このレビューはネタバレを含みます

今年7本目の映画鑑賞は『隠された時間』。1月1日、2日と映画館に行ったが、3日から仕事で14日までは日曜日以外は休みがなく、7日は舞台『シラの恋文』を観に行ったので映画は見れなかった。14日は数ある候補の中から『コンクリート・ユートピア』を観ることに決めた。それで予習的にオム・テファ監督の過去作を観ておこうと思い、『隠された時間』のオム・テファ監督という紹介があったことから、『隠された時間』を検索すると、面白そうだったので、『隠された時間』を観ることにした。

私と韓国の接点はユンソナのファンだったことが最初だった。そのあと『冬のソナタ』で韓国ドラマにはまり、韓国ドラマを何本も観た。一番好きな韓国ドラマは『バリでの出来事』だった。歌手ではBoAが好きだった。今一番はまっている大原櫻子を好きになるきっかけも、BoAと大原櫻子の歌声に共通点を見出したからだった。だが、段々と韓国ドラマを観なくなり、テレビが壊れたあと、テレビのない状態がずっと続いたこともあって、干支一回りくらいの間、韓国のドラマや映画は観ていなかった。だから、『隠された時間』は本当に久しぶりに観た韓国ものだった。

シン・ウンス演じるスリンは謂れのない疑いをかけられるが、謂れのない疑いといえば、この前観た『福田村事件』もそうだった。『福田村事件』の場合は謂れのない疑いをかけられた上に殺されてしまうのだが。それにしてもシン・ウンスがたまに見せる笑顔は滅茶苦茶可愛かった。シン・ウンスもそうだが、韓国の俳優は背景に恨(ハン)があるからか、感情表現が半端ない凄みがある。

時間をストップさせる謎の卵によって、スリンとソンミンはある意味時間が隔てたロミオとジュリエット状態になってしまう。時間が関係して二人の片方が大人になって再会するというのは、『時をかける少女』のラストを連想する。韓国のドラマや映画を観ていると、物語の運び方が上手いなと思う。『隠された時間』もそうだった。それから『隠された時間や『バリでの出来事』もそうだったが、韓国ものは観終わったあとに不思議な余韻を残す。

『コンクリート・ユートピア』の予習として観た『隠された時間』だったが、とんでもない掘り出し物だった。こんなに魅力的な映画なのに、『隠された時間』やオム・テファ監督のことは全く知らなかった。
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