予想より面白く意外性に富んだ物語。
「森で消えた子ども」という神隠し的な題材を、ホラーではなく、見事なまでに冒険ファンタジーとして引っ張り上げるこの監督、すごいな。
韓国の郊外の島、というと、大抵の映画は貧相で排他的に描かれるけど、この作品は島の景色を鮮やかに可愛らしく切り取り続ける。
韓国映画の新しい方向性と可能性。次回作が楽しみな監督。
ただ、しっかりした作品の割に心の琴線に触れるシーンが意外と無く、さらに少し長ったらしくもある。
子役の少女が圧倒的に主導権を握るので、カン・ドンウォンは正確にはW主演というよりは友情出演してくれたスターといった印象。