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テリー・ギリアムのドン・キホーテのLovemovyのレビュー・感想・評価

3.5
この呪われたと言われている映画に、今が旬のアダムドライバーがどんな関わり方するのか見たくて、久々に都会の映画館へ。まだ昔懐かしい映画館があるんだわw 椅子の背もたれが低くて肩から上はもたれられないし、途中退出する人たちのドアを閉める音がバタンッ!と館内に響き渡るたびにビクッとするのww 前の席に向かって「帽子を取ってください!」って言ってた人がいた。監督の成し得た夢への期待感と、それをしっかり見届けようとするシリアスな雰囲気が漂う客席。(上映してるところ少ないし)ほぼ満席。

なぜそんなに長い年月をかけてまで完成させたかったのか?そんなに魅力ある原作だったかなと思い、ウィキでサラッと予習。 長年親しまれてるだけあって、原作自体も色々とこぼれ話あるみたいで、読んだりベースになった作品を観てみたくなった。

ウィキで読む限りアダムドライバーがどの役をやるのか想像つかなくて、かえって期待感増すw 共演者とポスター見る限り、ドンキを演じることはなさそう!?それならまさかのお付きのほう?まさかまさか…ww

邦題の「テリー・ギリアムのドン・キホーテ」に対して原題は"The Man Who Killed Don Quixote"なのも気になる 。ドンキって殺されるんだった?

「テリー・ギリアムの…」っていうのが、どのくらい原作から膨らませてオリジナリティ持った世界観を作っちゃってるのか?果たして私はそれを理解できるのか? 家族は楽しんだ同監督の「未来世紀ブラジル」をスルーした私が楽しめるのか…?



最後は煙に巻かれた不思議な感じだった。原作はあるけど観ないとこのコミカルな雰囲気は伝わらない。監督が完成させるまでに苦労した自ギャグ的な場面が重ねられているんだと思う。原作だけではなく映画製作に至る下調べもするともっと楽しめたのかも。頭の中にある想像の世界を映像化するって凄いなあといつも思う。そんな人の頭の中にいる感覚だった。

アダムドライバーは、登場人物を肉厚にリアルな人物に魅せるのが持ち味だと思う。Saturday Night Liveのお笑いや、カイロレンがストームトルーパーの上司だったらという寸劇が面白かった。それを映画館のスクリーンで見られたぞ、みたいな満足感w




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