Ichiro

ザ・スーサイド・スクワッド "極"悪党、集結のIchiroのレビュー・感想・評価

4.2
<感想>
鑑賞後に最初に感じたことは、前作「スーサイドスクワッド」とは似て非なる別作品。
一言で言うと、やり過ぎ。
ただ、そのやり過ぎなところが、本作の素晴らしいスパイスになっていた。
個人的に良かった点としては、ただのアクションバイオレンス作品ではなかったこと。
正義とは?そこに信念さえあれば、たとえ人を殺そうとも他人から何を言われようが自分の中で過ちを犯したとは言えない。
正義への価値観が試された作品であり、世間でよく言われる「歪んだ正義感」という人間が滑稽に映し出されていたことが良かった。

また、個人的には暴力系の作品はある程度耐性があるものの、本作は想像以上にグロテスクな描写が多かったことが印象的である。
そして何より「ガーディアン・オブ・ギャラクシー」シリーズのジェームズ・ガン監督作品らしい、笑えるブラックユーモアたっぷりの作品であった。


<総括>
前作から登場しているハーレークインが再び強烈なインパクトを残すと思いきや、本作ではフラッドスポート、ピースメイカー、ラットキャッチャー2代目の3名にフォーカスしていることであった。
ハーレークインの活躍があるものの、本作の軸が誰であるかと聞かれるとこの3人がメインであることは間違いない。
また彼らが掲げる正義への価値観によって怒涛のクライマックスであったことも面白い。
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