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バンブルビーのTSのレビュー・感想・評価

バンブルビー(2018年製作の映画)
3.6
【友情重視のスピンオフ作品】77点
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監督:トラヴィス・ナイト
製作国:アメリカ
ジャンル:アクション・SF
収録時間:114分
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2019年劇場鑑賞20本目。
悪くはない、スピンオフ映画としては上々の出来の作品。『トランスフォーマー』1作目より20年前のサンフランシスコを舞台とした物語。オートボットの兵士バンブルビーを主人公としたものであり、基本的にはシリーズを見ていなくても物語的にも時系列的にもそれなりに楽しめる作品だと思われます。

1987年。惑星サイバトロンではオートボットと反乱軍ディセプティコンとの抗争が続いていた。オートボットのリーダーであるオプティマスはB-127を地球へ脱出させるのだが。。

オプティマスは今作ではほぼ登場しません。今作はバンブルビーと彼に出会うチャーリーとの友情関係に重きを置いており、戦闘シーンはやや抑えめ。地球に派遣されるディセプティコンの二体も実力者かどうなのかといえば微妙なところ。ドラゴンボールで言えばラディッツ、よくてナッパといったところか。しかしバンブルビーも本調子ではないし、ディセプティコンの二体には地球サイドの米軍も味方になってしまうためかなりの負け戦感があります。終盤まで全く勝てる気がしない映画もあまりありません。しかし、だからこそバンブルビーの真の力が発揮された時、改めてバンブルビーの魅力というのがあぶり出された気がします。やはりオプティマスなどと比べると非力で小柄なバンブルビーは、機動力はありますが実力的にはどうなのかとシリーズを通して思われてきました。ただ、間違いなく普通の人間よりかは数百倍強いので、敢えて人間だらけのところにバンブルビーだけを配置することにより、彼の強さを映し出すことに成功したのです。

1980年代となると僕はまだ生まれていませんが、80年代のアメリカの雰囲気、特に歌の部分では結構懐かしく思える方がいるのではないでしょうか。バンブルビーが車となりチャーリーたちを載せて道を進んでいくシーンはどことなく気分が良くなります。アクションも抑えめですが、やるときはしっかりやるので見応えはそこそこありますし、バンブルビーが、人間が使う雑品を触れたりするシーンはコミカルで面白いです。シリーズではやや脇役扱いされてきたバンブルビーに光をあてた今作。トランスフォーマーが好きな人であれば必ず心に響く作品となるでしょう。
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