三樹夫

バンブルビーの三樹夫のレビュー・感想・評価

バンブルビー(2018年製作の映画)
3.8
1987年が舞台の、孤独な少女と記憶と音声機能を失ったバンブルビーとの交流と戦い。時代設定が1987年なだけあって、昨今流行りの80年代回帰作品群の一つであり、80年代要素やアイテムが豊富に散りばめられている。80年代関連で言えば、スクールカースト上位連中がとにかく80年代。観てて、うわっ80年代の洋画に出てくるスクールカースト上位、と思った。主人公がThe Smiths好き(80年代のシンセ打ち込みピコピコ音が好きじゃないのかな)というのでThe Smithsが流れるのは当然のこととして、Tears For FearsのEverybody Wants To Rule The WorldのPVコピーや、80年代回帰作品にはもはや常連のa-haのTake On Meも流れる。80年代回帰作品におけるTake On Meのエンカウント率高すぎ。80年代洋楽コンピでもエンカウント率高いし、使用料が安いのかな。またバンブルビーが『ブレックファスト・クラブ』のビデオを観ていたりする。

主人公を除いた家族3人が『アルフ』を観ているのを遠くから主人公が眺めているというので、主人公が孤独ということが表現されている。家族にも馴染めないというリアリティのある孤独が描かれる。
主人公は元々飛び込みの優秀選手だったが、父親が死に、死んだ父親を思い出してしまうため飛び込みができなくなった。しかしバンブルビーとの交流と戦いにより死んだ父親についての決着をつけ、新たな一歩を踏み出し、飛び込みを行う。
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