にしやん

ポラロイドのにしやんのレビュー・感想・評価

ポラロイド(2018年製作の映画)
1.5
呪われたカメラとは知らず、自分の姿を写真に撮ってしまった高校生たちが祟られる恐怖を描いたホラー映画や。「リング」に似た展開やな。「ビデオ観る」を「ポラロイドで撮られる」に置き換えた設定。問題のポラロイドが1台だけやから非常に局所的な話で、じわじわと無限に広がっていくような恐怖は無しや。大量生産されてたりしてたらもうちょっと展開違たかもな。

88分の短い尺にも関わらず、三つの展開。序盤はオカルトホラー。ひたすらジャンプスケアでびびらせる非常に古典的な展開。中盤は何でこんなことになったかの謎解きミステリー、終盤はモンスターとの対決もんというように展開が目まぐるしいな。88分でメインのワンプロットでストーリーが持たへんってどんなんやねんな。脚本どんだけしんどいねんって。

中盤の謎解きなんやけど、結局何が理由でこないなったんかの謎の答えがはっきりせず仕舞い。それでええんかいな?それと終盤のモンスターってどうなんやろな。エイリアンかと思たわ。何か方向性がちゃうんとちゃう?それに、ここまではっきり見せてまうと身も蓋もないわ。全然怖ない。ぶれずに序盤のオカルトで最後まで行ったほうが良かったんとちゃうかな。ラストもいまひとつ意味分からんし。

この映画、正直しんどいな。
「IT イット “それ”が見えたら、終わり」のプロデューサーと「チャイルド・プレイ」の監督の作品やのに、公開館がこんだけ少ない(東京でも2館)んもなんか頷けるな。特筆するもんは無いわ。
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