アキ・カウリスマキ最新作、やっと最寄りのシアターでも公開初日を迎えました！
『The Other Side Of Hope』いつかスターウォーズの副題になりそうなタイトルだなぁなんて思いながら、カウリスマキ節の健在に心底安心&感動。
待ってたよアキちゃん！
『ル・アーヴルの靴みがき』で扱った欧州の難民問題と、前作に当たる短編『バーテンダー』の飲食店ストーリーが掛け合わされたような大傑作でした。
妹とはぐれたシリア難民の青年カーリドが目の当たりにするフィンランド。
欧州に蔓延る移民排斥の潮流をネオナチ三人組が背負い、レイシストの哀れさを描破。
他にも当局の画一化された難民対策を問題視しながら、小市民の優しさ・温かみにカウリスマキが熱い眼差しを注ぎます。
もう一人の主人公ヴィクストロムのポーカーのくだりはまるで『賭博師ボブ』
大金を元手にレストラン経営に乗り出し、ヘンテコな従業員と共に愛しさ満点の笑いを提供してくれます。
まだまだ引退なんて言わないで『港三部作』もとい『難民三部作』以降も我々に問題提供と感動を与え続けてほしい。
今年最後になるであろう劇場観賞でこれはとんでもなく素晴らしい締めくくりとなりました。
リピートは確実。てか前売りもう一枚買っとけば良かった…バッヂも付いたし。
年明けは35mmフィルム上映があるようなので楽しみにしてます！
