このレビューはネタバレを含みます
コニーアイランドにあるアミューズメントパーク''WonderWheel''がタイトルの作品。
ウディアレン作品は主にニューヨークの原風景への愛情がベースなので、日本人である自分にはピンとこないところがあってなかなか退屈な作品ではあるのだけれど。ビーチの夕日や観覧車のネオンに照らされる、歳を重ねたケイトの苦悶の表情がとても美しくて最後まで観ちゃった。
コメディを熟知したジェームズベルーシの言葉の雑さや会話のリズムが小気味いい。
自分の娘はウェイトレスで終わる人生じゃないってウェイトレスの嫁に何回も言うとか失礼にも程があるのに、嫁はさしてそこは気に留めず元女優を引きずっているところとか、女と男の身勝手さが空回りしててウディアレンらしいのだけど、女優気質な主人公がブルージャスミンに近いところがあるかな。