【ネタバレなし】原作未読。
物語はコメディの前半部と恋愛展開の後半部に雰囲気が大きく分かれます。
前半は、デフォルメされたお嬢様の折山香琳（平祐奈）と、折山家の話。
実生活でも夫婦の高嶋政宏とシルビア・グラブの演じる折山夫妻、そして低音の魅力の執事の鏑木（村上新悟）と使用人達、結婚相手の鶴木尚（中島健人）と繰り広げるコメディが、とにかくメチャクチャ楽しかった！！
『花より男子』の逆ver.＋『翔んだカップル』設定に、同じ英監督の『トリガール』でも発揮された、スピード感のあるボケ＆ツッコミが今の感覚に合っていて素晴らしかったです。
ですが…女性ファンにはサービス満載の後半の恋愛展開で、前半のお笑いのポテンシャルがほぼ無くなってしまったのが本当に残念…。
大家さん（平田敦子）や、尚の元カノ（山本舞香）とか、キャラとしてもっと生かせなかったのかなぁ〜…。
そもそも折山父は尚とどういう関係なのか（どうやって彼の存在を知ったのか？）、海老名五十鈴（知念侑李）と折山家の関係って？
もう分かり易いカリオストロ家のパロディでもいいから、ひと笑いとってでも説明して欲しかった。
某氏母親の「あなたこれからどうするの？」じゃないけど、観ているこっちも、その後どうしたのか知りたかったんだけど、説明nothing…
こういうタイプの作品で色々な説明を求めると、”重箱の隅をつつく”とか”下衆の勘繰り”っぽくなってしまうのかもしれないけれど、ちゃんと細かい部分をフォローして物語としての完成度を高めて欲しかった。
全体的に前半のテンションで押し切ってくれていれば…
