まほ

累 かさねのまほのレビュー・感想・評価

累 かさね(2018年製作の映画)
4.1
演者あってこそ出来るこの映画。

朝ドラのヒロインの2人が
W主演でどんな演技を見せてくれるのかと
思ったらもう鳥肌が止まらない。

土屋太鳳も芳根京子も
あんなに悪女を演じるのが上手いなんて。
土屋太鳳は学生役の映画に
よく出てるイメージが強かったけど
もう立派な女優さんですよね……
これからももっとこういう映画に出て欲しい。
予告でも流れてる
「私のこと乗っ取るつもりでしょ?」という
土屋太鳳のセリフ。
あの時の目は本当に逝ってましたね。
(めちゃくちゃ褒めてます)

芳根京子は『べっぴんさん』で
凄く大人しいイメージがあったけど
これまた完全に覆された。
腹の底から出してるあの叫び声。
自分と同い年とは思えない…………。

羽生田役の浅野忠信。
さすがハリウッド映画出てるだけあるし
予告から分かってたけどエロい。
こういう役本当浅野忠信似合う。
むしろ浅野忠信しかいないだろってくらい。

横山パイセンは相変わらずの演技ですが
37歳であの肌の綺麗さと白さズルすぎでは。
ちと私にも分けてくれへんか………。

この映画でW主演の
土屋太鳳も芳根京子も十分怖いけど
個人的に一番怖かったのは
檀れいです。怖い、本当に。
さすが宝塚女優は違うなという。
本当檀れいが一番恐ろしい。

そして主題歌もまた良くて。
映画を見る前から聴いていたけど
見た後もまた止まらないくらい聴いてる。
『22年目の告白』や『ミュージアム』のように
邦画はその映画を表すような邦楽を
エンドロールで流してくれる映画が
この毎年出ていて良いなって思います。

この映画はホラーではない。
それぞれの役者の演技によって
産み出される恐ろしさがあって
それが何かと言われると
上手く表現できないのだけど
これ程までに力の入った演技を
映画館の大きなスクリーンで
見る価値は本当にあると思う。

土屋太鳳のダンスシーンは息できない。
まほ

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