にしやん

ハッピー・デス・デイのにしやんのレビュー・感想・評価

ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)
4.2
この映画完全にノーマークやったわ。  
いやー、これはめちゃくちゃおもろかったわ。なんかこれどっかで観たかなって既視感はそこそこあんねんけど、B級ホラー映画としては相当にエエ出来や。

東宝日比谷の予約サイト見ててたまたま発見。7月11日終了?2週間の限定公開?東京は1館のみ?それも東宝日比谷で。なんやこれと思て予約状況見たら7月6日7日の土日の殆どの回が満席で両日とも21時の回しか空いてへんやん。これはひょっとしたらダークホースかも?ということで鑑賞や。

誕生日に謎の殺人鬼に殺されては、その日を延々繰り返す破目に陥った女子大生
の主人公 が、どないしてその ループから抜け出すんか?っていうんがメインの
プロットや。”Happy BirthDay”  を文字って、”Happy Death Day”かいな。なるほどな。  

いわゆる死のタイムループ映画やな。死のタイムループもん自体は結構ありきたりやねんけど、この映画のエエとこはタイムループもんに学園スラッシャーもんを組み合わせたことと、超絶ビッチを主人公にもってきてるとこが、成功の要因かな。

だいたいからして、スラッシャー映画って、まず最初に男とイチャイチャしてたりするビッチが殺されるんがお決まりやけど、この映画もまさにそれ。まず最初に殺されるんビッチやねんけど、それが繰り返されることでそのビッチが主人公であり続けるっちゅう構造になっとる。さらに、このいけ好かんビッチが殺されるんを繰り返してるうちに、だんだん可哀相というか可愛いというか、ちょっと応援したい気持ちになってくるんやな。そこがこの映画のポイントやわ。

それと、全体の構成として、前半にホラーとしての恐怖やハラハラドキドキを集中させて、後半は犯人捜しのミステリーと謎の犯人に立ち向かうサスペンスの要素を強めていくとこなんかも、映画の組み立てとして成功してるな。それに、主人公のヤケクソ気味のギャグもなかなか決まってたわ。客が飽きへんようにするための色んな工夫が随所にあったな。これってエンタメ作品にとってはめっちゃ大事なことやで。劇場も結構笑いが起きてたわ。

この映画やけど、後でちょっと調べてみたら、2017年に全米で公開されるや、無名のキャスト、監督にもかかわらず、なんとあの「ブレードランナー2049」を抑えての初登場全米動員1位やったらしいわ。そらどうりでおもろいはずやな。さしずめアメリカの「カメ止め」みたいなもんかな。

タイムループもんってよう考えたら、伏線の回収を最初から最後までえんえんし続けるっていう構造になってるもんな。そらちゃんとやったらおもろうて当然と言えば当然か。映画にとって、伏線回収が如何に大事かっちゅうことをあらためて感じたわ。

すぐに続編やるみたいやな。何!いきなり今週末からやって?最大の謎が残されたままやったから、そら観なあかんやろ。今週末楽しみやな。絶対観るわ!
にしやん

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